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Dog-man
From Threetoe's Stories(June 20, 2006)
http://www.bay12games.com/dwarves/story/tt_dogman.html
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何百年も前から、Anorの村には山の伝説が伝えられていた。
時が過ぎるにつれて、その物語を語るものは長老たちだけになった。
大食堂(※1)に集まっている若者たちにとっては、
その物語は子供が野営の火から離れないよう脅かすためのお話程度の扱いだった。
伝説の細部は語り手ごとに違っていたが、そのどれもが、
山には地獄の底から現れた巨獣が棲んでいるという内容だった。
ある話ではそれは数百年に一度現れて人間を食いまくる、
他の話ではAnorの民が奢ったときに現れるのだと言われていた。
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大食堂にて、Grothがシュタインを一気にあおった。
周りの男たちは笑い、男らしさの印として互いの手を打ち鳴らした。
そこに臆病者が片足を引きずりながら部屋に飛び込んできた。
その男の額には村で家畜に使っている焼印が押されていた。
彼は犬男と呼ばれていた。あらゆる犯罪で彼が加担しないものはなく、
しかも罰を受けるほどに邪悪の度合いを深めていくような男だった。
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「山を見つけたぜ!」獣のような目の犬男が言った。
「うるさいぞ犬」Grothが言った。「何千年も前から、その山に行って帰ってきた奴はいねえんだ」
「俺がそうだ!そして俺は見たぜ!コボルドどもの黄金をな!」
男たちは笑いとばしたが、上機嫌だったのと酔っ払っていたのとで、話を続けさせてやった。
犬男は男たちに話した。
金銀じゃらじゃらのコボルドの群れを見たのだと。
そして、いにしえのドワーフフォートレスに繋がる巨大な門を、
森の奥に見つけたのだと。これは村に帰ってきてから気づいたことで、
その時は長老たちの話に出てくるあの山だとは気づかなかったのだと。
男たちは更に大きく笑った。ご先祖様はコボルドなんかにびびっていたのか?
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彼らは犬男の首輪にひもを繋ぎ、男らしい歌を歌いながら森へ向かった。
話に出てきた門を見つけると、Grothはひもを辺りの木にくくりつけた。
犬男が大声でわめき立てたので、男たちはコボルドが怖いなら大人しくしろと叱りつけた。
洞窟に男たちが入っていくのを見届けると、犬男は木をかきむしった。
これ以上ないほどの叫びが洞窟から轟いた。
門から火球が飛び出し、その後から獰猛な黒竜が姿を現した。
犬男は負傷した手で顔を覆った。その耳に空へ舞い上がる竜の羽ばたきが聞こえてきた。
彼は指の隙間からそれを見てにやりと笑った。
黒い翼が空を越えてゆく、Anorの方角へと。
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Dog-man 完
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分析(Analysis)
コメント
犬男は引退したプレイヤーを想定している。悪いプレイヤーを。
文明
・巨獣が侵入者に刺激され、文明まるごとお仕置きすることがある
・浮かれた雰囲気で騒ぐ時や、旅の共として明るい歌を歌う
・飲酒作法:一杯のカップに数口分が入る。またそれをゆっくり飲んだり、
回し飲みしたり、一気に飲んだりできる。
酒の度数によって一気飲みの受け取られ方は異なりうる。
・ある集団の一員はその集団のペットのように扱われることがある。
特に、犬のような従属的なペットのように。
クリーチャー
・人はニックネームをつけられることがある。
それは過去の行動、集団内の立場、肉体的特徴などに関連しうる。
・嘘で他人をどこかに連れ出すことがある。
・長期間をまたぐ周期的行動パターン(特に大きな獣たちにおいて)
・先天性、あるいは怪我のよくない治り方による不具。
・地形や建物を人がひっかくと負傷することがある。
出血やつめの破損など。剥がれた爪はあとで拾うことが出来る。
アイテム
・物体は擬人化されうる。
伝承(Legends)
・伝承は時間と時と共に忘れられていく。
重要な人物、本、あるいは失われた本によって保存される。
・偽の伝承:
・子供を脅かすための話
・人は本当の伝承と偽の伝承を混同する
・(Legendを一覧する)Legends screenに不正確な伝承が入りうる
・単独の歴史上の出来事が複数の話になりうる
・多くの伝承には語り手による味付けが付属しうる
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訳注
(※1)Mead hall。大雑把に言うと暗黒時代の町の中心。
使われた時代が広く、外見も様々なので、
ググって写真を見てもらうのが手っ取り早いと思います。
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