2015年1月31日

Boatmurdered (17)

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Boatmurdered

http://lparchive.org/Dwarf-Fortress-Boatmurdered/

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Part 17: by StarkRavingMad

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秋 1055年

新しい食堂の壁と床に彫刻を施すように指示を出した。
彫刻師達はこれまで私が見た中で最も恐ろしい物を彫り込んでいる。
というか、ドワーフがそこで食事をするんだが。

(訳:うずくまる象)

まったく。

(訳:ドワーフが死んでいる)

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南側で子象が問題を起こした。前任者達がなぜ大量の象を檻に入れていたのか段々分かってきた。
どれか1,2頭が怒る、そしてドワーフを殺す、そうするとドワーフ達が死人が身につけていた物を取りに行き、そこに象の群れが走りこんでいくというわけ。
残っていた檻罠で2頭は捕まえたが、1,2頭がすり抜けてしまった。


ボートマーダードの勇敢な軍隊が正門に集合し、屈強な象に立ち向かおうと意気込んでいる


まさにその時、ドワーフのキャラバンが到着した。
軍隊にはきっちり留まっているように命じた。
キャラバンの護衛には、我々の代わりに象に殺されてもらおう。


一方その頃、ゴブリンの泥棒が飛び出してきて落石罠にぼこぼこにされていた。



かくして商人たちが到着したが、そこで彼らの見たものといえば、そこら中に飛び散った血とゲロ、ぞろぞろと墓場に運び込まれていく死体、そして荒れ狂う2頭の象だったというわけ。


ようこそボートマーダードへ!


マイアズマは気に入って頂けましたかな!

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(Part18につづく)

2015年1月30日

Boatmurdered (16)

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Boatmurdered

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Part 16: by StarkRavingMad

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ミニ溶鉱炉が出来上がった。
交渉人はそれを知るやいなや、全てのミニ溶鉱炉の輸出を禁止する命令を出した。
本当に好きでしょうがないのか。


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農夫の一人が細工師の工房を占領し、神だアーティファクトだとわめきながら何かを描いてみせた。
そこには石切り場と鉱石と木々と貝殻と、その他太陽の下にある諸々が書かれていた。
私としては、2週間したら兵士に彼の首をバッサリやらせる絵を描いている。


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道が開通した。ボートマーダードは社会的に進歩した。



しかしこれは勘弁…いや、めでたい事に、またしても移民がやってきた。



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捕まえた動物の使い道をついに見つけた。
下に見えますのが(建設中の)バーナム&ベイリーの楽しい動物園でございます。
素晴らしい象やマンドリル、そして象、そしてマンドリルが皆様をお待ちしております。



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自分の名前を考えると皮肉な感じだ。とりあえず細工師の工房はまた使えるようになった訳だが。



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フロッグマンが井戸から飛び出して驚かせた相手は兵士のシブルクで、彼はカエル野郎を簡単に殺してみせたが、どういう訳か井戸にハマってしまった。
かくしてこのおばかさんは、自分の尻がハマった井戸から水を飲むことができず、喉が渇いて死にそうになっている。
彼の友人達は特に問題なく水を飲めているようだ。多分ストローか何かを使ってるんだろう。


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(Part17につづく)

2015年1月29日

Boatmurdered (15)

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Boatmurdered

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Part 15: by StarkRavingMad

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初夏 1055年

新しい食料生産区画と食堂(彫刻中)の画像。
あと、新しく作られた、檻に入った象の保管所。



罠師が3人いるが、彼らの仕事はあくまで殺すことで、
もうこれ以上檻に入った動物は要らないという事をArmok神もご存知だろう。
彼らには代わりに服を作るように命じておいた。
ドワーフの半数がぼろをまとうことになって怒っていたから。

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管理者が彼の部屋にクリアガラスの窓を設置しろと要求してきた。
何を見るってんだと聞いてみた。
お前の部屋は外を覗ける穴が無いだろ、何も見えんだろと。
とりあえず、石壁から2フィート離した所に窓を置いておいたが、
彼は全然気にしていない。窓が欲しいだけらしい。
酔った勢いで窓から落ちとけ。


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貴族の寝室兼食堂兼オフィス兼その他になっているとっ散らかった部屋がいくつかある。
山の深い方に本当の貴族の部屋というものを作ることにした。
次に貴族たちがやってきた時のために。


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人間のキャラバンが来たが、困ったことに道がまだ完成していない。
年内には仕上げるつもりなんだが。


人間たちは肉と服を持ってきてくれた。
檻に入った象を売って、持ち込まれた物すべてを買い取った。
まあそいつで楽しんでくれ。


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(Part16につづく)

Boatmurdered (14)

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Boatmurdered

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Part 14: by StarkRavingMad

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移民がやってきた。
交渉人と、あと細工師ギルドの代表を名乗る奴らが数人。
こいつらタダ部屋貰いに来たとしか思えないんだが、どうしろと。


貴族を含めて22人。楽しくなりそうだ。


自殺通廊の北側に新しい寝室を掘る。

新しい交渉人が早速おもちゃの溶鉱炉の生産を要求しきてたので、愛着が湧いてきた。
知るかボケと言ってやろうかと思ったが、考えなおして生産命令に入れておいた。


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晩春 1055年

ここのドワーフはみな見たことも無いほどの怠け者のスットコドッコイだ。
飲んでなければ、寝ている。それか「置き場に物を運んでいます、ボス」だそうだが、
「本当の仕事をせずに適当に物をあっちからこっちに引っ張りまわしています」じゃないのか。


大工が6人いて、大工の工房の建設を3ヶ月前に頼んだ。
誰かが片付けると思うだろ?10分で済む仕事なのに、皆忙しいらしい。
何に忙しいってんだボケ。そもそも工房がなかったら大工の仕事できないだろ。

鉱夫が4人いるが、うち2人は1日20時間寝ている。1人は怪我で歩けない。
そして最後の1人が引退した統治者なんだが、彼だけが掘削の仕事をしている。


要塞警備を除くと、軍隊が3人しか居なかった。
もうちょっと集めて、2部隊で交代勤務できるようにする。



市長がオフィスに飛び込んできて、レッドスピネル製品の輸出を止めるように要求してきた。
レッドスピネルって何だよ、見たこともないぞ、と頭の中で考えながら、
了解しました、お望みのままに致しますと答えておいた。



私が個別の生産命令を出すことを細工師連合が妨げている。
例えば、我らが愛すべき交渉人が毎日オフィスに飛び込んできて要求していくミニ溶鉱炉とか。
私にできるのはせいぜい「おもちゃを作れ」までで、そしたらば後はおもちゃのボートでも無く、ハンマーでも無く、斧でも無く、細工箱でも無く、とにかく他のゴミでは無く、ミニ溶鉱炉が出来上がるのを祈ることしか出来ない。
そうして未だに1つのミニ溶鉱炉も出来上がっておらず、交渉人は私に怒りまくっているが、この窮地を救ってくれるミニ溶鉱炉の作り方を知らない私にこれ以上出来ることも無いまま、私はゴミの山に埋もれている。
飲も。


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(Part15につづく)

2015年1月27日

Boatmurdered (13)

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Boatmurdered

http://lparchive.org/Dwarf-Fortress-Boatmurdered/

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Part 13: by StarkRavingMad

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レバーだらけの部屋。どれが何の役割だかさっぱりだが、試す気にもならない。
ここの作りを見る限り、1つ引いただけでピタゴラ式に要塞全体が潰れてもおかしくない。勘弁してくれ。


手始めに、食料生産の設備を農場の近くに移すことにした。
調理場、醸造場、解体場、魚洗い場、とにかく全部だ。
食べ物置き場も併設する。

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現在の食堂には8席しかないって話はしたっけ?
74人もドワーフがいるのに?これも何とかしよう。



これが新しい食堂と大広間になる。食料生産の向かい側だ。



自殺通廊の南側のここが新しい工房区画と製品置場になる。
金工も少しはやりやすくなるだろう。

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前任者達は軍事志向すぎて、罠のやり過ぎで要塞を世界から切り離してしまうほどだったが、私は商業志向だ。
溶鉱炉が戦争の武器を作るため全力で鋼鉄と鉄を生産していたが、ちょっと目先を変えることを教えてやった。



エルフのキャラバンがやってきたが、橋も道も無いのでは交易所にたどり着けるかどうか。
すまん、エルフよ。

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(Part14につづく)

2015年1月26日

Boatmurdered (12)

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Boatmurdered

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Part 12: by StarkRavingMad

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Ral "StarkRavingMad" Swaeringenの日記 1054年 晩冬

昨晩、キンメルビルにある自分の宿で仕事をしていると、
髪を後ろに撫でつけた身なりの良い男がずかずか入ってきて、
お前は我々の前哨地の監督官として選ばれる栄誉を受けた、と告げてきた。
名誉だとさ。
俺がヒルズ・オブ・ソローで金を掘り当てたことを誰かが知って、
そいつが俺を追いだそうとしている、なんて訳はないよな。
しかし俺に何が出来る?指令書には王様カドル・ウンコ・ロゲムフィクーク様直々の署名がついていて、それはつまり、正当な権利によってこの"大いなる名誉"から逃れようとすれば、ロイヤルガードの隊長にハンマー刑に処されるって事を意味している訳だ。

いい状況でありますな?
まあ、痛みや傷が世界を終わらせる訳ではない。絶望や笞打ちも同じく。
だが死ねば世界は終わる。そしてそれまではたっぷり刑が待ってるわけだ。
ドワーフらしく立ち向かって、お返ししてやれ。俺の口癖だ。

地図を見ると、思った通り、前哨地は地の果てにあった。
スムースポイント・オブ・プライド、ボードマーダードと人の呼ぶ。
まったく良いことの有りそうな名前だ。

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今朝、旅の品を馬車に積んでいたら、
丁度目の前でアホ面下げた連中が馬車に荷を積んでいた。
しかもなんと、そいつらの馬は自分のと同じ方角を向いている。
これはと思いこっそり調べてみると、やはり全員ボートマーダードに向かうらしい。
ちょっとでもバカ共の先を行ってやろうと考えて、大急ぎで出発した。
これで多分、連中よりも先に向こうに着くだろう。

かくして今一息ついてみて、この旅の記録を書いておこうと思ったというわけだ。
何しろ俺を後ろからブッスリやって底なし穴か何かに放り込む計画がないとも限らない。
起こったこと、見たことを記録しておこう。そうすれば俺に何かがあったとしても、
どうして起こったのかの記録が残るし、首都の仲間が俺の小さな魂のために復讐してくれるかもしれない。

ボートマーダードに着くまでは特に書くこともないだろう。
何しろ凶暴な移民の群れに追いつかれないように急がないといけないから。
連中のロバの鳴き声が聞こえるような気がするんだ。

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初春 1055年

ボートマーダードに到着した。
まずは第一印象を3文字で表現させてもらおう。





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この場所の簡単な見取り図をつけておこう。
いわゆる再現画で、ちょっと荒くても許して欲しい。
だが目に入ってきた物に対する私の気持ちを率直に表してみるつもりだ。


まず手始めに、工房と交易品の全てが雨ざらしになっている。
これまでの監督官の中に浅層住みの空見屋が居たに違いない。
何しろ人をこんな所で働かせるのは非人道的な行いというものだ。
私自身、旅のあいだ、安全な洞窟ではなく広い空の下にいたことで気が狂いそうだったからよく分かる。
ある者は哀れにももう4年も野外で働かされているそうだ。
4年も雨の中、そして恐ろしい青空の下で!

ひどすぎる。全部屋内に移そう。

そして下の方にある大量の"E"が見えるだろうか?象だ。
前の監督官は何か偏執的な趣味があったらしく、どっちを向いても象だ。
立ち並ぶ檻の中の象、広間の中の象、食堂で座っている象、とにかく至るところ象だらけだ。
どうしたものか分からないが、屠殺して焼き肉を作ろう。

西側に道も橋も無いのにもお気づきだろう。
明らかに警戒の行き過ぎで、要塞全体を河で囲い、人間のキャラバンが通れる道を無くしている。
これも直すつもりだ。私は根が商人なのだ。
それが済むまで、キャラバンはここを素通りしていくだろう。

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他にもいくつか。



可哀想な連中の大半は、チェストはあってもキャビネットの無いこの狭い部屋に暮らしている。
現在の人口の事を考えるとここに手を入れようとは思わないが、これから来る連中にはもうすこしマシな物を用意してやるつもりだ。


超巨大通廊をご覧あれ。天井を支えているのはマッチ棒で、吹けば飛んで大崩落が起こるだろう。
どこの自殺志願がこんなもんを作ったのやら。
今は手をつけるつもりもないが、足跡をつけるつもりも無い。

やることが沢山だ。

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(Part13につづく)


2015年1月24日

Boatmurdered (11)

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Boatmurdered

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Part 11: by Locus

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Moonstoneの月 1日 1054年 初冬


担当ドワーフの怠惰と時間管理能力の欠如により、レッドスピネルを使った物を作れという命令は期限までに実行されなかった。
市長は失望の意を表し、新たに黒玉の禁輸令を出した。

要塞をどうやって機能的に改善したものか考えあぐねている。
ひとまずはマグマ河の岸で働くドワーフ達のための、2つ目の居住区と食堂の建設に注力している。


建設の進みの遅さを見ていると、遠隔地にあるせいで金属加工が非効率になっているのがよく分かる。
これで金工達に食べ物が提供されれば、製練と鍛冶の生産性が倍になっても驚きではない。
要塞で最も重要かつ技能のあるドワーフを抱えながらも無防備すぎることを考えると、工房の周りに罠を仕掛けておくべきだろう。


これまた担当ドワーフの怠惰と時間管理能力の欠如により、クリアガラスが一個も作られず、ウルディマニルは気が狂ってしまった。
周りのドワーフに何か喋っていたかと思うと走りだし、パンツを脱いで橋の真ん中から濠に飛び込んだ。
そして上がると全裸で通路のあっちこっちに走り回り、彼の部屋に飛び込んでいった。
彼の裸が繊細なドワーフの淑女を怒らせないよう、外から閂をかけられる事となった。
メモ:後日彼は脱水で死んだ。

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要塞の機能の足りてない部分を埋めるため、大きな墓地を作り、そこに歴代の統治者を納めることにした。
なおKaloには小さめのお墓を作ってやった。自分の彫像を作るのに使い込んだというわけで。
私自身のお墓がやけに豪華だと言われるかもしれないが、その権利はあると自負している。
自分のために豪華なのが欲しい人は自分の番の時にやってほしい。
メモ:私を棺桶に納めることになった人は、鎖を用意してありますので、マンドリルか何かを護衛に繋いで、盗賊や盗掘者から守らせて下さい。
追伸:詩っぽいな。ドアに彫っとこ。

長く静かな冬と共に、要塞の統治者としての私の統治も終わる。

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マグマの仕事場はほぼ完成。
残りは邪魔な石をどけるのと、井戸掘りの続きと、罠の追加、家具の設置だ。

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引退した統治者たちを見てみよう。





そしてこれが要塞の全体地図。


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引き継ぐ人への提言:
・ガラス製造の効率化:灰(potash)の生産にかなり問題がある。容器が関係しているはず。
・宝物庫の建設:鋳造したコインが鍛冶場に山積みになっているのにさっき気付いた。
・服を買う/作る:衣服のほつれへの苦情が出始めている。
・職業設定の見直し:やや非効率になっている。

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(Part12につづく)

2015年1月23日

Boatmurdered (10)

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Boatmurdered

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Part 10: by Locus

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Limestoneの月 1日 1054年 初秋


イクトルトゥドが悩みの種になりすぎている。
軍隊に闘犬を更に追加して、部隊を作って彼女を見張らせることにした。


数分後、鉄の剣を手に現れたウニブ・ベスマートゥルが勇ましくイクトルトゥドに斬りかかり、象のあの忌まわしい両目をえぐった!
ついにドワーフも私の憎しみを共有してくれたのか。


戦いは続き、イクトルトゥドが闇雲に巨体を振り回すが、ウニブにはかすり傷しか与えられない。
ウニブがまた斬りかかり、イクトルトゥドの胸を深く切り裂いた。


大混乱のまま戦いは決着した。
ウニブと警備隊長(彼は最後しか手を出していない。名誉を横取りしようとしたようだ)に切り刻まれ、イクトルトゥドはついに死んだ。
ウニブのペットの馬が倒れた瀕死の象の上に乗っかったりして、事態を余計に分かりにくくしていた。



イクトルトゥドに恐怖する時は終わった。
戦いの中で見せた勇気と成し遂げた偉業の名誉により、ウニブは部隊の隊長に昇進することとなった。
万歳!

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別の話になるが、大規模なドワーフのキャラバンが要塞に向かってくるのが見つかった。
それを待っている間、コボルトが門に走りこんできて、闘犬、兵士、猫にズタズタにされていた。
これが名高いコボルトのすごいアホさか。


ドワーフたちが要塞から離れた場所に物が落ちているのを見つけて取りに行き、
その内の一人、石工が愚かさの対価を払うこととなった。安らかに眠れ。
要塞の人口は現在75人だ。

価値の低い骨細工の詰め合わせを外国から持ち込まれた肉と交換した。
自給できない食べ物を好物にしているドワーフがいるようなので。

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イクトルトゥドの死体はあのまま腐っていっている。
埋葬したり調理したりしようという者はいないらしい。

買った肉が交易所に積まれたまま、通路でヒマしているドワーフが沢山いるのに気付いた。
運ぶように頼んだところ、いかなる荷運びも行わないように命令を受けていると言われた。
そのまま続けるようにと言っておいたが、将来また問題になるかもしれない。
技師は特にヒマそうだ。

漁師ドワーフが粉挽き部屋の中で餓死寸前になっていた。
タワーキャップ(キノコ)が成長して出口を塞いだようだ。
幸運にも彼の泣き声を耳にした者がいて、木こりにキノコを斧で切り倒してもらって九死に一生を得た。

市長がレッドスピネルを使った物を2つ作れと命令を出した。
おそらくこれまで1つも存在せず、禁輸令が不完全になっていたのだ。

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今日、河からカエル男が飛び出してきて闘犬と猫を殺した。
すぐ兵士と農夫に始末された。

何でも屋のウルディマニルが未知の力に取り憑かれ、細工師の工房にある素材を漁りだした。
だが悲しいかな彼の手は止まってしまい、いまは独り言を言っている。
彼の手にはクリアグラスが1かけ握られていたので、多分もう数個欲しいんだと思う。
砂を運ぶのに使う袋をドワーフたちが持って行って他の用途に使ってしまうので困る。
砂石の像の周りでパーティが開かれているのがまた作業を遅らせている。

秋が終わる。

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(Part11につづく)